野生生物への観光客の餌やりの問題点
知床五湖に行った時に知床財団の小冊子をいただきました。
母親から離れて独立したばかりのメスのヒグマに
ある日観光客がソーセージを投げて与えていることを財団の職員さんは知ります。
その日から、メスのヒグマは人や車から食べ物を連想するようになったようで、
変わってしまい国立公園の入り口に頻繁にすがたを現すようになってしまいました。
そのたびに財団の職員さんは彼女を追い払い、厳しくお仕置きをして追い払う努力を続けました。
しかし、その努力もむなしく、彼女は人里近くを歩き回っていました。
そして、ついに春になり、彼女は市街地まで入り込むようになっていました。
ついに小学校の近くで鹿の死体を食べ始めたのです。
もはや決断するときが来てしまい、職員さんはライフル銃に弾を込め、スコープに
彼女を収めました。
一瞬、彼女は「あっ」という顔をして、ライフル銃の発射音。
彼女の瞳からどんどん命の輝きが消えていきました。
この夏、知床に行きましたが、この小冊子のお陰で、自然との距離のとり方。
野生生物との住み分けの大切さを再認識することが出来ました。
可愛い、可愛いと近づいて餌を与えることが、どれだけ自然のサイクルを崩すのか
子供たちにも教えていきたいと思います。